全国女性消防団員活性化石川大会は16日、金沢市のいしかわ総合スポーツセンターで開かれ、馳浩知事と、日本消防協会の消防応援団として活動するタレントの山田邦子さんが対談した。因縁の関係にあるとされた2人だが、馳知事とそろって壇上に立った山田さんは「私たちは仲良し」と語り、50分間の軽妙なやりとりで会場を沸かせた。
両氏は1987年のテレビ番組で共演し、プロレスを揶揄するような質問をした山田さんに馳氏が激怒したことがファンなどの間で知られている。
馳氏は、自身の提案で対談が決まったと明かし、「あの時は失礼な言動をし、おわび申し上げたい」と謝罪。山田さんは「私も若かったし、つまらない質問をしてしまった。因縁は全くない」と応じた。
今後の知事のプロレス参戦について山田さんが「期待している」とけしかけると、馳氏は「県民は喜んでくれると思う。ただ、県庁職員が恐れている」と明確な答えを避けた。
消防団活動に関して、県内の女性団員の増加に向けた後押しを求められた山田さんは「女性には細やかな気配りがある。団員仲間も増えており、頑張ることができる」と力を込めた。
大会には約3千人が参加し、小松市消防団などの活動事例発表が行われた。加賀市消防団の南香名さんが大会宣言を読み上げた。
