習氏「パンダ外交」継続 米中友好へ貸与検討

貨物輸送機内で餌を与えられるパンダ=2010年2月、米バージニア州(AP=共同)

 【サンフランシスコ共同】中国の習近平国家主席は15日、米サンフランシスコで開かれた夕食会で講演し「中国はパンダの保護で米国と協力を続ける用意がある」と語った。新華社が伝えた。米国では中国が貸与したパンダが来年までに全て返還される予定だが、米中友好を図るため貸与を通じた「パンダ外交」の継続を検討するとみられる。

 米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官は16日のオンライン記者会見で「パンダが再び来てくれるならば、大変歓迎する」と述べた。

 米国に残るパンダは南部ジョージア州の動物園で飼育している4頭で、この4頭も来年には中国に返される予定。

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