米フィリピン、供給網強化で合意 半導体巡り対中包囲網

ハリス米副大統領(ゲッティ=共同)、フィリピンのマルコス大統領(ロイター=共同)

 【ワシントン共同】ハリス米副大統領は15日、フィリピンのマルコス大統領と西部サンフランシスコで会談し、半導体のサプライチェーン(供給網)強化へ協力を進めることで合意した。国務省が16日合意内容を公表した。経済安全保障で覇権を争う中国に対する包囲網構築を進める狙いがある。

 米政府は半導体の生産や研究開発に527億ドル(約7兆9千億円)の補助金を充てる半導体投資法を活用してフィリピンとの連携を強め「より強靱かつ安全で持続可能な世界的供給網を構築させる」としている。

 米比両政府は16日、原子力協定に署名した。両政府が発表した。これにより、米国からフィリピンへの原発輸出が可能になる。

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