「黒海で主導権握った」 ゼレンスキー氏主張

ウクライナのゼレンスキー大統領(ロイター=共同)

 【キーウ共同】ロシアの侵攻を受けるウクライナのゼレンスキー大統領は16日、攻撃を通じロシア軍艦船を黒海の東側に移動させ、西側の安全を確保したとして「黒海で主導権を握っている」と主張した。黒海沿岸諸国による経済関連会合で述べた。

 ウクライナは最近、ミサイル攻撃や特殊作戦を通じて、クリミア半島のロシア黒海艦隊の艦船や施設に対する攻撃を拡大。東部や南部での地上戦が膠着する中、黒海やクリミアでの戦果をアピールして停滞ムードを払拭する狙いがありそうだ。

 英政府などは、黒海艦隊が一部戦力をクリミアからロシア南部ノボロシースクに移動させたとの見方を示している。

ウクライナ南部ヘルソン州のドニエプル川でボートに乗ったウクライナ海兵隊員ら=10月14日(AP=共同)

© 一般社団法人共同通信社