「アイドル引退後のキャリア」は満帆か?夢と現実が交錯する世界で“次に進む”ための“やめる覚悟”に揺れる女性たち描く『ファンファーレ』本日公開

©「ファンファーレ」製作委員会

人生の中で何かをやめて、諦めて、それでも生きていく全ての人へ――映画『ファンファーレ』が映し出すのは、アイドルをやめた二人の女性と、これからやめる一人の女性。30歳を目前にした彼女たちの揺れ動く心情や葛藤を、「アイドル」という夢と挫折が交錯する世界を通して描く。

「私たち、もうアイドルじゃない」

大石万理花と須藤玲は、アイドルグループ〈ファンファーレ〉のリーダーである西尾由奈の卒業コンサートのために呼び出されていた。二人と由奈とはファンファーレの結成メンバー。由奈の希望により卒業曲は、万理花に振り付けを、玲に衣装のデザインを頼むことに。疎遠気味になっていた3人は、由奈の卒業を機にもう一度交流を持つようになる。

才能の限界を感じてアイドルをやめ、振付師を目指すも鳴かず飛ばずな万理花。 アイドル時代は圧倒的なカリスマ性で人気を牽引していたものの、服飾の道に進みたいとアイドルをやめ衣装のデザイン会社に入った玲。

それぞれ社会の厳しさに打ちのめされる日々。 アイドルをやめて30歳手前、決して成功しているとは言えないセカンドキャリアでそれぞれの悩みや葛藤がある中、由奈の門出にお互い奮闘していくが……。

水上京香×野元空 W主演

長年抱いてきた夢と、突きつけられる現実。自身のキャリアを手探りで模索する日々のなかで、突然やってきたチャンス。しかし追いつかない技術や、決して良好とは言えなかった過去の関係が頭をもたげはじめ、衝突が発生する。映画『ファンファーレ』は、それでも自分自身と向き合い前に進もうとする彼女たちの姿を、準備期間からライブ当日までを追いかけた物語だ。

W主演を務めるのは、「トップコート 20th スターオーディション」で10,315名の中からグランプリを獲得した水上京香と、2020年までダンス&ボーカルグループ「フェアリーズ」で活動していた経歴を持ち、本作が映画デビューとなる野元空。長編監督作『あかぼし』『スプリング、ハズ、カム』『君は永遠にそいつらより若い』が東京国際映画祭に出品されるなど完成度の高い脚本と緻密で力強い演出に定評がある吉野竜平が監督・脚本を手掛ける。

『ファンファーレ』は2023年11月17日(金)より渋谷シネクイントほか全国公開

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