「彼女を妊娠させ中絶のお金必要」「大切な書類入ったバッグ忘れた」現金やキャッシュカードだまし取られる特殊詐欺事件相次ぐ=静岡

11月16日、静岡県沼津市に住む80代の女性が現金100万円、静岡県清水町では80代の女性が現金20万円とキャッシュカード3枚をだまし取られる特殊詐欺事件があり、警察が注意を呼び掛けています。

警察によりますと、11月16日、沼津市に住む女性の家に親族をかたる男から「彼女を妊娠させてしまった」「中絶させた」「そのためにお金が必要」などと電話があり、同日午前11時頃に女性宅を訪れた親族の知人を名乗る男に現金100万円をだまし取られたということです。

また清水町では同日、80代の女性宅に親族をかたる男から「会社の大切な書類が入ったバッグをトイレに忘れてしまった」「会社に迷惑がかかるのでお金が必要」「今あるお金とキャッシュカードを貸してほしい」「代わりのものを行かせる」などと電話があり、同日午後6時30分頃に、女性宅を訪れた男に現金20万円とキャッシュカード3枚をだまし取られたということです。

被害に遭った2人はそれぞれ娘に相談したことで、詐欺であることに気付き事件が発覚しました。警察は2件の手口が似ていることから同一グループの犯行である可能性も高いとして捜査を続けています。沼津警察署管内では特殊詐欺が多発しており、10月以降で6件の被害が確認されています。

警察では、「親族から『お金が必要』などと電話があった時は必ず折り返し電話をし、確認を」と注意を呼びかけています。

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