世界大会で「最小の力士」が銅メダル 養護学校教員「次は世界一に」

サウジアラビアで開催されたワールドコンバットゲームズで外国人選手と対戦する石崎さん(手前)=石崎さん提供

 サウジアラビアで10月に開催された「格闘技の五輪」とも言われる格闘技国際総合大会「ワールドコンバットゲームズ」の相撲競技男子重量級に、日本代表として初出場した滋賀県長浜養護学校教員の石崎涼馬さん(23)=滋賀県長浜市=が3位入賞して銅メダルを獲得した。

 大会は10月21、22両日に首都リヤドで行われ、同級には世界から18人が出場した。石崎さんは、日本体育大学4年だった昨年の全日本相撲選手権で3位入賞するなどの実績が評価され、今年5月に東京であった代表決定予選出場を経て代表に選出された。

 同級は体重115キロ以上で出場者の中には身長2メートル、体重200キロ近くある選手もいた。173センチ、120キロの石崎さんは最も小さかったという。

 試合はトーナメント形式で行われた。石崎さんは準々決勝で敗退したものの、敗者復活戦を勝ち上がって最終的に3位入賞した。

 石崎さんは初の海外大会出場で、モンゴル出身者以外の外国人選手との対戦も初めて。ジョージアやウクライナの選手と戦ったが、体格がはるかに大きい上、技の繰り出し方が日本の選手と違って想定外で、てこずることが多かったという。

 大会を終え「相撲が国技の日本の代表として銅メダル獲得でなんとか存在感を示せたと思う。海外の選手との対戦は良い経験になったが、体が小さいのを痛感した。体作りを進めて再び挑戦し、次は世界一になりたい」と話した。

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