青森ねぶた祭りの廃材でツリー 日本の伝統文化をアートに 佐世保でイベント

福士さん(右)に教えてもらいながらツリーに和紙を貼る参加者=佐世保市、アルカスSASEBO

 ねぶた祭り(青森県)のねぶた制作者と一緒に取り組む「ねぶたアートツリーをつくろう!」が11、12の両日、長崎県佐世保市三浦町のアルカスSASEBOであった。
 同館主催。日本の伝統文化に触れてもらおうと、ねぶた祭りの佐世保開催を目指す「未来創造プロジェクト 夢塾」(井手勇旗代表)の協力を得て実施。講師は井手代表の知人で青森県在住のねぶた師、福士裕朗さん(42)を含む3人が務め、2日間で市内外の35人が参加した。
 参加者は、今年8月に開かれたねぶた祭りで実際に使われた、ねぶたの廃材である和紙を活用して、クリスマスツリーと三角形の飾り作りに挑戦。色鮮やかな和紙を型に合わせて切って貼り、講師との交流も楽しみながら仕上げた。
 市立清水小4年の田中天馬君(9)は「普段できない体験ができて楽しかった。佐世保でねぶた祭りがあったら見に行きたい」と笑顔。福士さんは「祭りの残り香がある和紙に触れてねぶたを近くに感じてもらえたのでは。佐世保開催に向け応援者が増える大きな一歩になった」と話した。完成したツリーは同館内に展示する。

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