公立高進学希望調査 長崎西理系コース1.78倍 全日制7年連続1倍下回る

 長崎県教委は16日、県内の中学3年生を対象にした2024年度公立高進学希望状況調査の第2回結果(11月1日現在)を発表した。全日制で最も倍率が高かったのは、7月の調査と同じ長崎西理系コースで、1.78倍(前年同期1.69倍)だった。今回が出願前最後の調査。
 全日制の普通科で高倍率だったのは、長崎西理系コースのほか、佐世保南1.28倍、長崎東(国際科含む)1.22倍など。全学科では、大村工業機械システム科1.70倍、長崎工業情報技術科と同校建築科がいずれも1.53倍などと続いた。
 23年度から5校に新設した「文理探究科」の倍率は3校で1倍を上回ったが、2校は下回った。
 課程別では、全日制が0.87倍、定時制が0.28倍、通信制が0.16倍だった。出願前の最終調査で全日制が1倍を下回るのは7年連続。高校教育課は「少子化や私立高授業料の実質無償化などが影響しているとみられ、生徒たちが多様な進路選択をするようになったからではないか」としている。
 調査対象は1万2070人。このうち高校や高等専門学校、特別支援学校高等部に進学を希望しているのは1万1885人で、進学希望率は98.5%(前年同期98.6%)だった。

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