野辺地サッカークラブ(青森県)に所属する川畑奏夢(たくと)君(12)=野辺地町若葉小6年=が、12月16日~26日にスペイン・バルセロナで行われる「FCバルセロナ エリートプログラム」の遠征メンバーに選ばれ、参加が決まった。川畑君は「スペインでは、課題としているパスやポゼッションを学びたい」と意気込んでいる。
保育園の年長から同クラブで競技に打ち込んできた川畑君は今夏、全国15会場で行われたFCバルセロナサマーキャンプのうち、札幌市のキャンプに初参加。プレーが高く評価され、全国の参加者約1100人の中から遠征への参加権を得た。
同プログラムでは「本物を体感し、学ぶ」をコンセプトに、状況判断やスピードを重視するFCバルセロナのコーチによる指導や戦術講座が行われ、現地のクラブとの試合などを通じ、技術と精神を磨く。
同クラブは本年度、AOFA県U-12サッカー大会で8強入り。同クラブ監督で父の翔さん(38)によると、MFの川畑君は身体能力が高い方ではないものの、ボールコントロールやトラップの技術がうまく、状況に応じたプレーを心がけているという。
「遠征メンバーに選ばれてびっくりした」と振り返る川畑君。元ブラジル代表のロナウジーニョのプレーに憧れているといい、「将来は海外のサッカーチームで活躍したい」と夢を語った。翔さんは「遠征で結果は求めていない。成長に向けて経験を積み、自分を変えるための努力をしてくれたら」と期待を寄せた。