東京・浅草出陣の弘前ねぷた、1台焼損 残り4台で17日から展示運行

 17~19日に東京・浅草で開かれる「弘前ねぷた浅草まつり」に青森県弘前市から参加する予定のねぷた5台のうち、組ねぷた(人形ねぷた)1台が15日夜に浅草の保管場所で焼損したことが16日、分かった。原因は不明。現地のまつり実行委員会は、警備を強化した上で残りのねぷたを日程通り展示・運行する予定。

 弘前市観光課によると、焼損したのは歌舞伎を題材にした「暫(しばらく)」。他の4台と同じく、地元の声を受けて決めた題材だった。火災によるけが人や延焼はなかった。

 実行委は16日に対応を協議し、「楽しみにしている人たちのために」と祭り開催を決定。ねぷたは予定通り、17日からユニクロ浅草店前に展示し、18、19日に昼・夜の2回ずつ、浅草寺周辺を運行するという。

 同課の早坂謙丞課長は取材に「ショック。ねぷた以外に被害が出なかったのが不幸中の幸い。祭りではしっかり運行したい」と話した。

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