"パンクの父"と称されるマルコム・マクラーレンの決定版評伝、日本語版の発売が決定!

“パンクの父”と称され、セックス・ピストルズやニューヨーク・ドールズの仕掛人として知られるマルコム・マクラーレン(1946-2010)の決定版評伝『評伝 マルコム・マクラーレン:その生涯と時代(仮)』(ポール・ゴーマン・著 / 川田倫代・訳)が株式会社イースト・プレスより刊行される。 アナーキスト、シチュアシオニスト、ポストモダニスト、ファッションデザイナー、アートディレクター、パンクロッカー、ヒップホップ・アーティスト、映像作家、スピルバーグのグル、市長候補、ユダヤ人、トラブルメーカー、オペラ愛好家、捨てられた息子、不在の父親……いったい、マルコム・マクラーレンとは何者だったのか? ポップカルチャー史における最重要事件=“パンク”。このムーブメントをつくりだした、マルコム・マクラーレン(1946-2010)の決定版評伝の翻訳書。 あらゆるジャンルで奇抜なアイデアを実行した、その〈多才すぎる〉マルコムの全体像を、友人・関係者の証言と家族の手記から明らかにする。すべてのストリートカルチャー・ファン必読の超重量級の一冊だ。

各メディア絶賛!

「本書はロック伝記の『市民ケーン』だ。忘れられない芸術・文化・英国のエキセントリックさをめぐる旅で、すばらしい物語だ。読み物としてもすばらしい。もし、誰かの家を訪れ本棚にこの本が無ければ、一緒に寝るなというのが私のアドバイスだ」──アンドリュー・オへイガン(作家)

「読むのが止められなかった。マルコムはオレたちに、退屈と怒りからアートを創りだすインスピレーションを与えてくれた。オレたちを解放してくれた」──ボビー・ギレスピー(プライマル・スクリーム)

「この卓越した渾身の伝記は、輝かしい幻想と常軌を逸する可能性への扉を開く」──アラン・ムーア(作家)

「ずば抜けている……この本で、ゴーマンは、マクラーレンを「偉大なるロックンロールの詐欺者」「モラル的に破綻したパンクのメフィストフェレス」といった凝り固まったイメージから剥離させ、彼の芸術学校のルーツ、アイデアへの愛へと説得力をもって迫っている。本書では、やっかいで、不快で、残酷でさえあった彼が、決して退屈な存在でなかったことを明確に示す」──『サンデー・タイムズ』紙

「この挑発的な人物の、驚くべき新しい伝記は、マクラーレンの浮上してくるトレンドを見極め、まさに絶好のタイミングで、まんまと自分を位置づける才能を完璧なまでに捉えている」──『ファイナンシャル・タイムズ』紙

「完全に……心をつかまれる」──『オブザーバー』紙

「決定版……叙事詩である」──『タイムズ』紙

「心を奪われる」──『デイリー・メイル』紙

「若き理想主義者から、変幻自在、行き当たりばったりの成人期までの魅了される旅路」──『i』紙

「美化しているわけでも、中傷しているわけでもなく、この書は、好奇心旺盛で、厳正であり……まず退屈することはない」──『ガーディアン』紙

「マクラーレンはついに、彼にふさわしい、こまやかでバランスのとれた伝記を手に入れた……ゴーマンは、ときに唖然とするほど法医学的弁舌さ、大変満足なものに仕上げている」──『クラッシック・ロック』誌

「セックス・ピストルズのスヴェンガーリを、色鮮やかに、骨太に、蘇らせた」──『モージョー』誌

「誤解されがちな変人のバランスのとれた人物像……この本は、偏見なくマクラーレンの重要性と永続的な影響力の揺るぎない主張を訴える」──『ビッグ・イッシュー』誌

「刺激的で詳細な新しい伝記」──『Q』誌

【著者プロフィール】

ポール・ゴーマン(Paul Gorman):英国生まれ、作家。著書に『The Life & Times of Malcolm McLaren』『The Story Of The Face: The Magazine That Changed Culture』『Straight with Boy George』など。

川田倫代:広島県出身。翻訳家。ブリティッシュ・ロックとカルチャーに憧れ渡英、そのまま居つく。大学では歴史学と考古学を専攻。ロンドンで図書館司書を務めるかたわら、翻訳者として活動。過去にミュージシャンのインタビューやライヴレポート、コラムなどを寄稿。 訳書に『ロンリー・ボーイ』(スティーヴ・ジョーンズ、イースト・プレス)『服 服 服、音楽 音楽 音楽、ボーイズ ボーイズ ボーイズ』(ヴィヴ・アルバーティン、河出書房新社)がある。

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