「悲劇の傍観者ではだめ」 ガザ病院勤務の看護師

日本記者クラブで記者会見する大阪赤十字病院の看護師川瀬佐知子さん=17日午後、東京都千代田区

 パレスチナ自治区ガザの病院で7月から医療支援事業に従事してきた大阪赤十字病院の看護師川瀬佐知子さん(45)が17日、東京都千代田区の日本記者クラブで記者会見し、現地の様子を語った。病院や救急車も攻撃対象となる厳しい状況が続いており「私たちは歴史的悲劇の傍観者であってはならない」と、国際社会の支援を訴えた。

 川瀬さんは日本赤十字社の事業でガザ北部の大規模病院、アルクッズ病院に派遣され、現地スタッフに看護手順の指導などをしてきた。10月7日のイスラエル軍とイスラム組織ハマスの衝突を受けて宿舎に避難し、数日後に南部へ移動した。

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