岩手県滝沢市の鵜飼小(黒沢みほ子校長、児童596人)の吹奏楽団は、18日に大阪市で開かれる第42回全日本小学生バンドフェスティバル(全日本吹奏楽連盟など主催)に本県から唯一出場する。2017年以来で5度目の全国舞台。前回、惜しくも涙をのんだ先輩たちの思いも胸に、児童たちは初の金賞獲得を目指す。
「爪先を上げて、かかとから入るように」。放課後の体育館。咲山滋教諭が子どもたちに声をかける。大平祐美副団長(6年)は「まだ、本番までできることがある。聞いている人たちに感動を届けたい」と意気込む。
大会では演奏の完成度だけではなく、物語を表現する演技との一体感も評価される。同校は「広い世界」をテーマに7分間で2曲を披露。30メートル四方のフロアを演奏しながら縦横無尽に動き、音楽好きな少年が夢に向かって広い世界に飛び出していく様子を表現する。