アンガールズ・山根さん「未知の昆虫」大発見!その名は「モトナリ」 テレビ番組ロケで新種を捕まえる 国際的学術誌も認定「日本のコメディアンが発見した」

アンガールズの山根良顕さんが大発見です。テレビ番組のロケで山根さんが見つけた昆虫が「新種」であることがわかり、この度、国際的な学術誌にも認められました。

山根さんが落ち葉を拾い上げるとそこに…

大発見につながったのは、RCCで毎週日曜日に放送中のバラエティ番組「元就。」のロケ中でのことです。

山根さんが発見したのは、小型で細長い甲虫(こうちゅう)・ハネカクシの仲間。「元就。」の番組名にちなんでその名も「モトナリ ヒメコバネ ナガハネカクシ」。=通称「モトナリ」です。

ロケを行ったのは広島県庄原市比和町(ひわちょう)。その様子は去年10月に放送されました。

“元就公の家臣”として「元就。」に出演している山根さん。一緒に山へ虫取りに出かけたのは比和自然科学博物館の「昆虫博士」、千田喜博(せんだよしひろ)客員研究員です。

中国山地をフィールドに、過去2度もハネカクシの新種を発見したことのあるエキスパートです。

千田さんと山根さん(虫取りに行く道中で)
「新種が見つかったらヤマネってつけますか?」「モトナリってつけますね」

山根さんが地面から落ち葉を拾い上げると・・・

山根さんが捕まえた中にいた、体長1センチにも満たない、小さな虫。これが、昆虫界で未知の新種、「モトナリ」が見つかった瞬間です。

その後、昆虫博士・千田さんが独自に調査を進め、オスのおなかの先端部にある「交尾器」の形が、ほかのハネカクシとは違って左右対称でないことを確認。

国際的な学術誌が認定「日本のコメディアンが発見」

中部地方で以前見つかった同じ特徴をもつハネカクシとも比較した結果、明らかに違う種類だとわかったため、「新種だと結論づけた」とする研究内容を論文にまとめました。

そして、ことし11月に入り、ニュージーランドの国際的な学術誌「ジャーナル・オブ・インセクト・バイオダイバーシティ」(「昆虫の多様性」誌)の電子版に千田さんの論文が発表され、新種発見が昆虫学の世界でも認められました。

論文和訳
「昆虫の名称は広島のテレビ局、RCCの「元就。」に由来する。日本のコメディアンの山根良顕さんが発見した」

「元就。」での “すたこら”中に、思わぬ大発見となったアンガールズの山根さんは次のようにコメントしています。

アンガールズ・山根良顕さんのコメント
「番組の中で一緒に発見した虫が、後世に残る事がとても嬉しいです。これからも広島の人達と共に、新種の虫だけではなく、街の新しい魅力を発見出来るように頑張っていきたいと思います!」(原文ママ)

山根さんの発見を世に出した比和自然科学博物館では、今後、新種「モトナリ」の企画展を開いて研究の成果を広く知ってほしいと意気込んでいます。

この比和町での虫探し。山に入ってわずか15分ほどでモトナリの発見にいたったそうです。

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