「えびす祭」は一つじゃない 歩行者天国にはならないけど 小さな社も開催 商売繁盛・家内安全を願い多くの人「笑顔を作っていけるように」 広島

広島の11月の風物詩といえば「胡子大祭」です。「えべっさん」として親しまれいますが、このお祭りはここだけで行われているわけではありません。広島市にある小さな社でも14日、「えびす祭」が開かれました。

広島市中区にある空鞘稲生神社です。境内にある小さな社は「恵美須神社」です。「えびす様」をまつって、商売繁盛や家内安全などを願い年に一度、えびす祭が行わます。

広島で「えびす祭」といえば、中央通り(広島市中区)が歩行者天国となり、多くの人でにぎわう「えびす講」が最も有名です。広島市の繁華街にある「胡子神社」の祭として知られていますが、この「えびす祭」は、開催形式は違えど各地で行われています。

「空鞘恵美須社」の祭では、境内におよそ600体の熊手が並べられます。訪れた人たちの前で「入魂」と呼ばれる、熊手に神様を宿す神事が行われました。また、地元の高校生2人が巫女舞を奉納しました。

訪れた人たちは、玉串を奉納したり御神酒(おみき)を飲んだりしたあと、自分の名前や会社名が書かれた熊手を探して持って帰りました。

訪れた人
「商売繁盛とか滞りなく笑顔でいけるようにと、そんな風に思っています」
「笑顔を作っていけるように、お願いしたい」

空鞘稲生神社 内田久紀さん
「広島の人だったら、やっぱり胡町にある「えびす講」がやっぱり代表的で、それしか知らないと思いますが、広島にあるえびす神社は、11月に様々な形で神事は行っています。広島のえびすさんが、いろいろ祭りやってるってことは皆さんに知ってもらいたい」

「えびす祭」は広島では11月の恒例行事ですが、他県では違う時期に行うなど地域差があります。露店があるなど、やり方の形は様々ですが、神事を行うことなど根本的にやっていることは、各えびす神社で同じということです。

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