ものづくりの魅力を発信!静岡市初「ファクハク」開催 普段非公開の工場や製造現場の見学も…11月19日まで

ものづくりの魅力を発信する「静岡工場博覧会2023」が、17日から静岡市で始まりました。普段は公開されていない工場や製造現場が見学でき、参加した人が興味深そうに見学していました。

このイベントには、市内のクラフトビール製造や金属加工などの25社が参加していて、一般公開していない工場を開放して見学をしてもらうほか、ワークショップ体験などを通して、ものづくりの現場の魅力を発信することを目的としています。

静岡市清水区にある板金加工などを行う「山崎製作所」。金属の表面処理やパーツの部品製作など、金属の精密加工全般を行っている会社です。こちらの工場見学やワークショップには、モノづくりに関心のある学生や市民ら15人が参加し、職人による溶接作業や金属を曲げるなどの作業に見入っていました。

(参加した人)

「溶接や板金をしている場面は、基本的に見ることができないので、すごく新鮮な目線で見られたし、専門でやっているところのすごさを感じた」

「すごいことをやっているのに知らないということもあるため、知る機会があるのはうれしい」

( 山崎製作所 佐川 花歩 さん)

「金属を触るのはこういう感じなのか、金属加工は面白いと感じてくれるとうれしい」「私たちにとっては見慣れている光景でも、皆さまにとっては初めて見る光景や珍しい光景なので、そういった魅力は伝わったのではないかと感じている」

一方、こちらは静岡市駿河区にあるプラスティック製品の試作品を作っている会社「エクタス」。今回のイベントでは、工場見学や展示品の紹介のほか、機械の操作体験がイチオシの内容となっています。

(エクタス 稲田 秀明 社長)

「機械が回るのでハンドルを使って自由に削ってもらう体験をしてもらう」

台の上に置かれた樹脂にペンで印を付け、ハンドルを動かしながら削っていきます。

(エクタス 稲田 秀明 社長)

「お客さんだとハンドル操作が難しいので、ぜひ体感してもらいたい」

この企業では、午前と午後に2回ずつ、無料で機械の操作体験ができるということです。

静岡市で初めての開催となる、この工場博覧会「ファクハク」に参加を決めたエクタスの稲田社長は「色んな会社があることを知ってほしい」と話します。

(エクタス 稲田 秀明 社長)

「この会社は町工場で普段皆さんが何を作っている工場か分からない状態で営業をしているので、こんな会社もあるのだともっと知ってほしい。普段見られない工場もあるので、気軽に参加してもらえれば」

このイベントは19日(日)まで開催され、公式サイトから事前予約が必要です。

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