「モノづくりの現場は面白くてかっこいい」担い手不足解消へ!メーカーが工場博覧会を開催 ワクワク感もたっぷり=静岡

静岡市のメーカーなどが普段、公開していない作業の様子を見てもらおうと工場の見学会を開きました。背景にあるのは担い手不足。若い人たちに作り手の魅力を知ってもらおうという試みです。

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静岡市清水区の山崎製作所。普段、見ることのない溶接作業の迫力に、見学者は興味津々の様子です。

静岡市内のメーカーや農業など25社が協力して、工場などを見学してもらう静岡工場博覧会、通称「ファクハク」。今回が初めての開催です。

なぜ、企業側は仕事の裏側を公開し、熱心に説明するのか。背景にあるのは、深刻な担い手不足です。製造業に従事する若い人たちの数は、長年、緩やかに減り続けています。このままでは技術の伝承が途絶え、業界全体が地盤沈下を起こしてしまう。そんな不安を解消するための取り組みなのです。

<山崎製作所 佐川花歩さん>
「(モノづくりの現場は)閉鎖的であまりきれいじゃないイメージを持っている人が多いと思う。その中でモノづくりの現場は、面白くてかっこいい一面があるということを今回のイベントで感じてもらいたい」

金属を加工する工場を見学するツアーには、小学生と母親も参加。子どもたちに製造業の持つワクワク感を知ってもらうことも、このイベントの目的です。

<参加した子ども>
Q.何が印象に残りましたか?
「タンク。秘密基地みたい」
<親>
「中に人が入れる感じだったね。清水はけっこう工場があると思うが、いつも通り過ぎるだけだったので、こんなことしているんだと改めて驚いた」

製造業を目指す若い人たちを引き付けることができるのか。静岡工場博覧会「ファクハク」は、11月19日まで開かれていて、参加するためにはホームページからの申し込みが必要です。

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