名古屋城で「子連れや妊婦優先」 市が導入検討、効果を検証へ

名古屋城を訪れた観光客

 名古屋市が、名古屋城で子ども連れの人や妊婦が優先的に入場できる「こどもファスト・トラック」の導入を検討していることが17日、市への取材で分かった。早ければ来年のゴールデンウイーク(GW)に試行する。こども家庭庁が全国的に導入を呼びかける中、名古屋市も子育てしやすい社会づくりの一環として取り組む。

 市は試行に向け、2024年度の予算要求に関連費用800万円を盛り込んだ。18年に復元された尾張藩主の住居「本丸御殿」での実証実験を想定している。優先入場のための専用レーンを設置するなど、具体的な方法を今後詰める。効果を分析し、本格導入に向けた議論を進める方針。

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