「AIで競馬必勝」 3060万円詐欺被害

  ●富山の男性「話乗らないで」

 富山南署は17日、富山市の70代男性が「競馬必勝」をうたった資産運用名目の特殊詐欺被害に遭い、3060万円をだまし取られたと発表した。署は「うまいもうけ話には乗らないで」と注意を呼び掛けている。

 署によると、5月中旬に男性の携帯電話に、資産運用会社の五十嵐を名乗る男から電話があった。男は「気象条件や競走馬、騎手などの膨大な情報から勝率の高い組み合わせをはじきだすAI(人工知能)を開発した」などと言い、投資に誘った。

 男性が指定口座に30万円を振り込んだところ、契約書が届き、実際に配当金が支払われた。8月中旬までに20回にわたり、さらに計3030万円を振り込んだ。配当金として計約600万円が男性に支払われていた。その後、配当金が振り込まれなくなり、男に連絡が取れなくなったため、詐欺に気付いた。

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