動物病院で見かける『迷惑な人』5選 トラブルになりかねない行動に「見たことある」「自分も気を付ける」

動物病院で見かける「迷惑な人」

犬と暮らしていくなかで動物病院へ行く機会は何度も発生するかと思います。愛犬も緊張しているし、なんとかスムーズに終わらせて…と思っていても、「迷惑な人」のせいで思い通りにいかなかった経験はないでしょうか。

そこで今回は、動物病院で見かける「迷惑な人」について解説します。トラブルに巻き込まれないようにするためだけでなく、ご自身もそうならないように参考にしてください。

1.知らない犬同士を近づける

動物病院はたくさんのペットが集まる場所で、普段は見かけないかわいい犬と会う機会があるでしょう。

しかし動物病院にやってくる犬は、どの犬もみんなしつけがされていて攻撃性がないとは限りません。そもそも病院が嫌いで緊張する犬もいて、普段はおとなしくても些細なことで他の犬や人に噛みついて危害を加える可能性があります。

また感染症を患っている犬もいるので、犬同士で接触すると病気が蔓延してしまうかもしれません。

待合室で見かけた犬同士を近づけるのはやめてください。愛犬が周囲に迷惑をかけそうな場合は、順番が来るまで外や車で待機しましょう。

2.犬が粗相をしても片付けない

病院なので体調不良や緊張から、犬が排泄をしてしまうことがあると思います。しかし、犬の排泄物を放置しておくと、他のペットが感染症にかかることがあります。病気で体力が落ちている犬や老犬などが感染してしまうと、重症化してしまうおそれがあります。

病院へ行く際には袋などのトイレグッズを持ち、愛犬が粗相をしても速やかに片付けられるように準備しておきましょう。

さらに、粗相をしてしまったら消毒が必要なので、粗相をした事実をすみやかに病院スタッフに伝え、ゴミは感染を防ぐために自宅に持ち帰ります。

もしトイレグッズがないのに粗相をしてしまったら、その旨を病院スタッフに伝え、与えられたもので片付けてください。

3.リードやケージを使わないで来院する

病院にいく際に犬にリードを着けるか、またはケージに入れてから来院しましょう。犬がパニックを起こして暴れたり、脱走したりする可能性があるからです。

大きい犬はリードを短く持ち、おとなしくさせて待ちましょう。飼い主の中でも犬を制御できる人が連れていくことも大切です。

また診察の際に「犬を抑えてください」「撫でてあげてください」と言われたら獣医師に協力してください。

獣医師が治療中に犬に暴れられてケガをする危険性は十分にあります。飼い主が協力すれば安全に治療ができ、犬も安心することができます。

4.犬の症状がよくわからない状態で来院する

「よくわからないけど体調が悪そう」という飼い主は獣医師に嫌われます。獣医師は動物のプロですが、犬の普段の様子を知っていて異常だとわかるのは飼い主です。

犬が治療を受ける際にどんな状態で、いつから具合が悪くなったのかなどの情報を飼い主は伝えなくてはいけません。

例えば、危険なものを誤飲したという場合には、何を飲み込んでどのくらいの時間が経過しているかという情報があれば治療はスムーズに進みます。

愛犬が体調不良で気が動転してしまう人もいますが、来院する前にはできるだけ情報を用意してから受診しましょう。

5.日頃の健康管理をしていない

日頃から健康管理をされていない、かなり体調が悪くなるまで放置されているという犬が来院すると獣医師はすぐにわかります。

滅多に来院することがなければ、そもそもその犬の情報が少ないため、適切な診察・治療を行うためには獣医師は血液検査などをしたくなります。しかし、そんな飼い主に限って「早く治して!」と無理な要求することが多いようです。

元々管理がいいかげんな人は、犬が病気になっても「薬を飲みやすくしてあげよう」「寝床を快適にしてあげよう」という気も起こらず、獣医師の話もまともに聞かないでしょう。

まとめ

常日頃から健康管理がされてきた犬を見ると、獣医師は(この子を元気にしてあげたい)と思うのではないでしょうか。飼い主も獣医師の話をよく聞いて素直に実行するので、自然と良い治療が可能になります。

つまり、飼い主のマナーが良ければ、犬も良い医療が受けられて幸せな犬生に繋がるのです。

動物病院に行く際には、自分たちのことだけではなく、病院スタッフや他の患者への配慮も忘れないでください。

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