予約取り消したのに利用料を誤徴収 滋賀県のスポーツ施設、条例根拠なくキャンセル料設定

滋賀県庁

 滋賀県は17日、県希望が丘文化公園(野洲市)で、スポーツ施設を使用する前に予約をキャンセルした団体などから誤って利用料金を徴収していたと発表した。2020年度以降に8件計22万2010円の誤徴収が確認できたが、10年以上前から徴収していた恐れがあるという。

 同公園の設置管理条例は、施設の使用開始前に利用料金を納めるよう定めており、予約の時間前にキャンセルした場合には支払いの必要がない。だが、指定管理者の公益財団法人「滋賀県希望が丘文化公園」は条例上の根拠なくキャンセル料のルールを設け、施設使用前に予約を取り消した人からも100%の利用料を徴収していたケースがあった。

 10月に利用者から徴収の根拠を問われ、誤りが発覚した。17年度以降の書類を調べて20~23年度に8件の誤徴収があったことを確認したが、16年度以前の書類は保存されておらず、いつごろから徴収していたか分からないという。

 県によると、同法人側は「他の利用者の妨げにならないように徴収していた」と話しているという。8件以外でも利用者側の書類で誤徴収が確認できれば返金するとしている。問い合わせは希望が丘文化公園077(586)2110へ。

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