地域の魅力、どう生かす ユース・サミット、金山町でエリアセッション

美しい街並みなど、金山町の魅力をどう生かすか意見を交わしたサミット=同町役場

 国内外の経営者や若者らが山形に集い、本県産業の国際化や交流促進などを図る「ヤマガタ・ユース・サミット2023」のエリアセッションが17日、金山町役場で開かれた。「金山町100年の計」をテーマに地域活動家や地元建築家、高校生など多彩なパネリストが活発に意見を交わした。

 村山市でカフェ・バーなどを運営する地域活動家の新関燿(ひかる)さん、同町の建築家川崎恭平さん、最上地域でPR映像などを制作したユイ・メンドーサさんと菊地翼さん、新庄南高金山校2年の松田慎平さんと地主音南(となみ)さんがパネリストを務めた。気鋭の建築家黒川彰さんがアドバイザーを、昨年に続きブランニューデイ代表の三浦拳さんがファシリテーターを担当した。

 川崎さんは「古民家など、今あるものを生かす意識が大事」とし、新関さんは「地元に何もないと卑下するのは恥ずかしいこと。山形生活を面白がることが必要ではないか」と語った。ユイさんは「金山町は散歩しているだけでクリエイティブな感情を刺激してくれる街並み」、菊地さんは「地域の動画をインターネット上に残しておくことも長い目で見ると効果があるかもしれない」と話した。地域探究サークルに所属している高校生2人は「金山の街並みや人の魅力を知ることができた」と述べた。

 セッションは22日に長井市役所、12月3日に朝日町の秋葉山交遊館ホール、同9日に鶴岡市のつるおか食文化市場FOODEVER(フーデバー)で開かれる。各会場の模様はユース・サミットの専用サイトで生配信する。山形新聞が企画運営を担当している。

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