「自分だけフォーカスされがちなのは…」かつての本拠地に凱旋の鈴木唯人、アルゼンチンにも臆せず戦う「やるべきことをやることが大」

かつての本拠地に凱旋した鈴木唯人[写真:©超ワールドサッカー]

U-22日本代表のMF鈴木唯人(ブレンビー)が、U-22アルゼンチン代表戦へ意欲を語った。

18日、パリ・オリンピック世代のU-22日本代表が国内で初めて試合を開催。相手はA代表がカタール・ワールドカップ(W杯)を制した強豪・アルゼンチンだ。

この世代の中心選手であり、背番号「10」も背負う鈴木。アルゼンチン戦への心境については「日本で開催されることもあり、非常に楽しみな気持ちです」とコメントした。

古巣である清水エスパルスの本拠地であり、慣れ親しんだIAIスタジアム日本平での試合開催については「なんだか自分だけフォーカスされがちなのは嫌なんですけど…」と複雑な心境を吐露。「でも、このスタジアムは慣れ親しんでいて、やりやすいことも知っているので、何1つ言い訳ができないかなと思います」と、一番慣れている選手として高いパフォーマンスを出せて当然だと考えているようだ。

コンディションについては「非常に体も動いていて、きっと良いと思います」と語る鈴木。アルゼンチンについては「南米の国とやることは初めてなので、いまいちどういうのかなという感じですが、A代表には上手い選手もいるし、ヨーロッパとは違う感じかなと思います」と語りながらも、「相手をあまり気にせずに、自分たちがやるべきことをやることが大事だと思う」と、自分たちにフォーカスしたいとした。

来年に控えるパリ・オリンピック。このアルゼンチン戦が2023年の最後の試合となる。

鈴木はこの1年を振り返り「最初はヨーロッパの国を相手に腰が引けた試合というか、相手を見てしまって、ちょっと引いてやってしまう傾向がありましたけど、徐々にそれもなくなり自分たちのプレーをして、内容も良い試合になりましたし、勝ち切れる試合もありました」とコメント。「ただ、この前のメキシコ、アメリカのように、内容が良くても勝ちきれないという試合をみんなもしていて、そういうところは何が原因かは1つではないですが、もう少しみんなでトライをしながら内容だけでなく結果を求めなければいけないと思います」と、成長はしながらも、まだまだ課題はあるとした。

自身の成長については「間違いなくステップアップ、成長していることは感じられます」と語り、「コンスタントに最近は試合に出ているので、良かったです」と、ヨーロッパで力をつけていることにも自信を窺わせた。

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