スーパーフォーミュラ・ライツ第16戦/第17戦は逆転王座を狙う木村偉織がダブルポール獲得

 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第6大会は11月18日(土)、栃木県のモビリティリゾートもてぎで第16戦/第17戦の公式予選が行われ、第16戦/第17戦ともに逆転チャンピオンを目指す木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)がポールポジションを獲得。ランキング首位の平良響(モビリティ中京 TOM’S 320 TGR-DC)とのポイント差を10から8に縮めた。

 2023年のスーパーフォーミュラ・ライツもいよいよ最終大会。チャンピオン争いも大詰めを迎えており、第6大会を前にしたランキング首位は平良響(モビリティ中京 TOM’S 320 TGR-DC)の92ポイント。10ポイント差の82ポイントで木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)、3位に小出峻(HFDP WITH TODA RACING)が76ポイントで続いており、この3人によるタイトル争いとなっている。

 迎えた週末は11月16日(木)から4回の専有走行が行われたが、初日こそ晴天に恵まれ、午後の専有走行2回目ではイゴール・オオムラ・フラガ(FANATEC-GRAN TURISMO with B-MAX)がトップタイム。木村が続いていたが、2日目は終日雨模様となってしまい、スリックでは一度も走ることができなかった。

 そんな2日間の専有走行を経て、迎えた11月18日(土)のもてぎは快晴のもと迎えた。コース上はわずかに濡れた部分が残っていたものの、レコードライン上はドライ。9時25分から行われた第16戦の公式予選は、ピットアウトできなかったデビッド・ビダーレス(B-MAX RACING 320)をのぞく全車がスリックタイヤを履きコースインした。

 各車とも4周目にまずアタックを展開していくが、ここで1分43秒805を記録しトップに躍り出たのは小出。さらに5周目には木村がタイムを伸ばし、1分43秒285を記録。このタイムは破られることはなく、木村が逆転チャンピオンへ絶好の位置となるポールポジションを獲得した。

 2番手には小出がつけ、3番手には第4大会富士以来の参戦となった菅波冬悟(B-Max Engineering 320)が、4番手にはオオムラ・フラガがつけることに。TOM’S勢の最上位は野中誠太(PONOS Racing TOM’S 320 TGR-DC)の5番手で、平良はまさかの7番手という結果となった。

 10分間のインターバルを経て9時45分から行われた第17戦の公式予選も、4〜6周目にベストタイムが記録されていくが、4周目に1分43秒386にタイムを伸ばしたのは木村。オオムラ・フラガが2番手に続く。

 各車とも5周目にもアタックを展開していったが、ここで平良が1分43秒472を記録し2番手に食い込む。しかし、オオムラ・フラガが直後に2番手を奪還。ただトップが変わることはなく、最終的に木村が第16戦/第17戦ともにポールポジションと絶好の位置を獲得し、さらに平良とのポイント差を8に縮めた。

 第17戦の2番手はオオムラ・フラガ、3番手には平良という結果に。4番手には菅波、5番手に小出がつけた。第16戦の決勝レースは13時20分から14周で争われる。

全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権

第16戦もてぎ 公式予選結果

Pos Class No Driver Car Engine Time Laps

1

50 木村偉織 HFDP WITH B-MAX RACING スピースA41 1’43.285 5/6

2

2 小出峻 HFDP WITH TODA RACING スピースA41 1’43.805 4/5

3

53 菅波冬悟 B-Max Engineering 320 スピースA41 1’43.916 5/5

4

52 I.オオムラ・フラガ FANATEC-GRAN TURISMO with B-MAX スピースA41 1’43.917 5/6

5

35 野中誠太 PONOS Racing TOM’S 320 TGR-DC トムスTAZ31 1’44.000 6/6

6

36 古谷悠河 Deloitte. HTP TOM’S 320 トムスTAZ31 1’44.266 6/6

7

1 平良響 モビリティ中京 TOM’S 320 TGR-DC トムスTAZ31 1’44.325 6/6

8

37 E.トゥルーリ モビリティ中京 TOM’S 320 トムスTAZ31 1’44.471 6/6

9

10 小川颯太 Rn-sports F320 スピースA41 1’45.110 5/5

10 M 4 今田信宏 JMS RACING with B-MAX スピースA41 1’46.017 5/5

11 M 30 DRAGON TEAM DRAGON B-MAX 320 スリーボンド東名TB14F3 1’46.476 5/5

DNQ

51 D.ビダーレス B-MAX RACING 320 スピースA41 No Time

天候:晴れ 路面:ドライ

全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権

第17戦もてぎ 公式予選結果

Pos Class No Driver Car Engine Time Laps

1

50 木村偉織 HFDP WITH B-MAX RACING スピースA41 1’43.277 5/5

2

52 I.オオムラ・フラガ FANATEC-GRAN TURISMO with B-MAX スピースA41 1’43.457 5/5

3

1 平良響 モビリティ中京 TOM’S 320 TGR-DC トムスTAZ31 1’43.472 5/5

4

53 菅波冬悟 B-Max Engineering 320 スピースA41 1’43.568 5/5

5

2 小出峻 HFDP WITH TODA RACING スピースA41 1’43.617 5/5

6

35 野中誠太 PONOS Racing TOM’S 320 TGR-DC トムスTAZ31 1’43.650 4/5

7

36 古谷悠河 Deloitte. HTP TOM’S 320 トムスTAZ31 1’43.833 4/5

8

37 E.トゥルーリ モビリティ中京 TOM’S 320 トムスTAZ31 1’44.386 6/6

9

10 小川颯太 Rn-sports F320 スピースA41 1’44.705 5/5

10 M 4 今田信宏 JMS RACING with B-MAX スピースA41 1’45.356 4/4

11 M 30 DRAGON TEAM DRAGON B-MAX 320 スリーボンド東名TB14F3 1’46.300 5/5

DNQ

51 D.ビダーレス B-MAX RACING 320 スピースA41 No Time

天候:晴れ 路面:ドライ

2023スーパーフォーミュラ・ライツ第6大会もてぎ イゴール・オオムラ・フラガ(FANATEC-GRAN TURISMO with B-MAX)
2023スーパーフォーミュラ・ライツ第6大会もてぎ 小出峻(HFDP WITH TODA RACING)
2023スーパーフォーミュラ・ライツ第6大会もてぎ 菅波冬悟(B-Max Engineering 320)
2023スーパーフォーミュラ・ライツ第6大会もてぎ 平良響(モビリティ中京 TOM’S 320 TGR-DC)

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