少子化解消へ「若者会議」 九戸村で初会合、リアルな声反映

若者が暮らしたくなる村づくりに向け、アイデアを出し合う参加者

 岩手県九戸村で、若い世代が村づくりへのアイデアを出し合う「若者会議」が始まった。少子化に歯止めがかからない現状を踏まえ、新たな視点での施策が必要と企画。2023年度の出生数は過去最少の20年度を下回る6人となる見込みで、リアルな声を反映させ「住みたくなる村」を目指す。

 初会合は14日、村公民館で開かれ、村内に在住・勤務する20~30代の男女約40人が参加。7グループに分かれ、「若者の集まる場が少ない」「家を建てるときの助成があるといい」「閉鎖的な部分があるので、コミュニティーに入りたくなるような空間づくりが必要」などと、課題や改善点、希望を話し合った。

 同村荒谷の農業平中(たいなか)あゆ美さん(39)は「公共交通機関や子どもの遊び場不足などの意見が出た。村にはスキー場やキャンプ場があり、アウトドア好きには良い環境。交流サイト(SNS)でもっと発信してほしい」と願った。

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