全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第16戦は11月18日、栃木県のモビリティリゾートもてぎで14周の決勝レースが行われ、木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)がポール・トゥ・ウインで第8戦以来の今季5勝目を飾った。平良響(モビリティ中京 TOM’S 320 TGR-DC)とのチャンピオン争いは実質同点となり第17戦/第18戦を迎えることになる。
公式予選から3時間半ほどのインターバルで迎えた第16戦の決勝レースは、午前に比べると雲が増え、気温が下がるなかで迎えた。午前の予選では木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)がポールポジションを獲得、フロントロウの2番手には小出峻(HFDP WITH TODA RACING)が並び、HFDPドライバーが最前列を占めていた。
迎えたスタートでは、ポールの木村が好スタートを決める一方、フロントロウの小出に対し、1〜2コーナーまでの攻防で好ダッシュを決めた3番手スタートの菅波冬悟(B-Max Engineering 320)が仕掛け2番手に浮上。さらに小出は4番手スタートのイゴール・オオムラ・フラガ(FANATEC-GRAN TURISMO with B-MAX)にもかわされ、これでB-MAX RACING TEAMがトップ3を占めていった。
一方、予選で7番手と思わぬグリッドとなってしまったランキング首位の平良響(モビリティ中京 TOM’S 320 TGR-DC)は、スタートで5番手までポジションを上げると、2周目の3コーナーで小出をオーバーテイクし4番手に浮上する。小出はさらに野中誠太(PONOS Racing TOM’S 320 TGR-DC)、古谷悠河(Deloitte. HTP TOM’S 320)にもかわされ、ポイント圏外の7番手に後退してしまった。
中盤以降、上位陣は2〜3秒程度のギャップが広がっていき、14周のレースはそのままフィニッシュを迎えることに。木村がポール・トゥ・ウイン、さらに木村は6周目に記録したファステストラップで、第16戦だけで12ポイントを稼ぎ出すことになった。第16戦の2位は菅波、3位はオオムラ・フラガとなった。
これで第17戦のポールポジションで1ポイントを獲得している木村が今回の12ポイントと加え、実質的に95ポイントに。4位でフィニッシュした平良が3ポイントを加え95ポイントと、同点に持ち込み第17戦/第18戦を迎えることになった。
マスタークラスは、今田信宏(JMS RACING with B-MAX)がスタートからリードを奪い完勝。2023年チャンピオンに近づいている。
全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権
第16戦もてぎ 決勝結果
Pos Class No Driver Car Engine Laps Grid Qualify
1
50 木村偉織 HFDP WITH B-MAX RACING スピースA41 14 1 1’43.285
2
53 菅波冬悟 B-Max Engineering 320 スピースA41 14 3 1’43.916
3
52 I.オオムラ・フラガ FANATEC-GRAN TURISMO with B-MAX スピースA41 14 4 1’43.917
4
1 平良響 モビリティ中京 TOM’S 320 TGR-DC トムスTAZ31 14 7 1’44.325
5
35 野中誠太 PONOS Racing TOM’S 320 TGR-DC トムスTAZ31 14 5 1’44.000
6
36 古谷悠河 Deloitte. HTP TOM’S 320 トムスTAZ31 14 6 1’44.266
7
2 小出峻 HFDP WITH TODA RACING スピースA41 14 2 1’43.805
8
37 E.トゥルーリ モビリティ中京 TOM’S 320 トムスTAZ31 14 8 1’44.471
9
10 小川颯太 Rn-sports F320 スピースA41 14 9 1’45.110
10 M 4 今田信宏 JMS RACING with B-MAX スピースA41 14 10 1’46.017
11 M 30 DRAGON TEAM DRAGON B-MAX 320 スリーボンド東名TB14F3 14 11 1’46.476
DNS
51 D.ビダーレス B-MAX RACING 320 スピースA41
天候:晴れ 路面:ドライ
ファステストラップ:木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING) 1’44.823 6/14