大槌の東大大気海洋研50周年 おしゃっちで記念式典

東京大大気海洋研究所大槌沿岸センターの開設50周年記念式典に集まった関係者

 岩手県大槌町赤浜の東京大大気海洋研究所大槌沿岸センター(青山潤センター長)は開設から50周年を迎え、17日、同町末広町のおしゃっちで記念式典を行った。海を臨む研究施設として、多くの研究者が活動する「知」の拠点。東日本大震災で被災したが、移転新築を果たし、地域とともに節目を迎えた。

 センターの元教員や研究者ら約90人が出席。同研究所の兵藤晋所長は式辞で震災後の歩みに触れながら「60年、70年とわが国の沿岸研究の核となってほしい」と期待を込めた。式典では講演などが行われた。

 同センターは1973年、大槌臨海研究センターとして設置。共同利用できる海洋科学の総合的な研究拠点として、全国から多くの研究者を受け入れてきた。

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