パリ五輪世代を率いる大岩剛監督、強豪国アルゼンチンに5発勝利も「もっとやれるんじゃないか」

U-22日本代表はU-22アルゼンチン代表に5-2で勝利。[写真:©超ワールドサッカー]

U-22日本代表は18日の国際親善試合でU-22アルゼンチン代表をIAIスタジアム日本平に迎え撃ち、5-2で勝利した。

パリ・オリンピックを目指すなか、強豪国のアルゼンチンを相手に国内で初となるテストマッチの日本。先制してから一時勝ち越されたが、終わってみれば5得点で力強く勝ち切った。

今後の活動に向けても弾みがつく勝利だが、大岩剛監督は「試合内容はこの後、振り返りをしないといけないが、スコアとは別として…」と戦いぶりにフォーカスし、感想を述べた。

「できていることがあれば、自分たちで流れを掴めなかったところもあり、色んなことがあった90分だった。そのなかで、我々のスタイルを出して戦えたのは1つの収穫。次に繋げていければと思う」

また、「我々の課題であるビルドアップのところや、自分たちが優位な形でボールを持っているにもかかわらず、判断やプレーチョイスのミスで簡単に失う場面があった」と課題を続けた。

「そういうところは個人的な問題とチームの構造で少し整理が必要と感じる」と話したが、この日は前からの守備を攻撃に繋げる戦いがうまく機能。だが、指揮官はより上を要求するようだ。

「前線からの守備は我々の生命線。その積極性と状況を判断しながらポジションを取るところ、選手にその2つを要求している」

「相手の技術的なところで自信がなくていけなかったのか、見えていなくていけなかったのか、細かく戦術的な要素があるが、もっともっと我々の流動性や連動性を出していってほしい」

「私自身はそこに自信を持っていて、試合の後に選手にも伝えた。もっとやれるんじゃないかなと思っている」

「ただ、前線からの守備だけでは成り立たない。我々の強みはミドルゾーンの守備。最終ラインのミスもだが、そういう部分は私自身、選手にもっとうまく伝えていきたいと思っている」

「言われたビルドアップもサイドレーンで数的優位を作りたい。コンセプトを理解しているが、イメージできていない場面も多々あった。そういう部分は今後、強みとして作り上げたい」

強豪国相手に点差をつけての勝利にもしっかりと課題に目を向ける大岩監督のもと、パリ五輪を目指して、力をつける日本。21日に予定する非公開のトレーニングマッチでアルゼンチンと再戦する。

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