和歌山で全国棚田サミット 減る担い手、移住者に期待

和歌山県那智勝浦町で始まった「第28回全国棚田サミット」=18日午前

 棚田の景観や農村文化を次世代に継承することを目的とした「第28回全国棚田サミット」が18日、和歌山県那智勝浦町で始まった。全国の自治体や団体などから約500人が参加し、担い手となる移住者の受け入れ策などについて意見交換した。

 棚田は見た目の美しさだけでなく、山から流れ出す水を蓄え、ダムのような役割もある。ただ担い手の減少などで荒廃が進み、保全が課題となっている。

 島根県中山間地域研究センターの有田昭一郎研究企画監は基調講演で「移住者を増やすには、子育てしやすい環境が必要だ」と強調。住宅支援や、役場に専門人材を配置することの重要性を訴えた。

© 一般社団法人共同通信社