やまがた高校生ロボットコンテスト 新庄神室産業が2連覇

2年連続4度目の優勝を果たした新庄神室産業=山形市・山形国際交流プラザ

 自動車のリサイクル部品を活用した「やまがた高校生ロボットコンテスト」が18日、山形市の山形国際交流プラザで開かれた。工業系学科がある県内11校が出場し、生徒が自作した綱引きロボットで競った結果、新庄神室産業が2年連続4度目の優勝を果たした。準優勝は寒河江工業だった。

 決勝トーナメントは5本の綱を用意し、1対1で対戦。1ゲーム90秒で自陣に引き入れた綱の多さを競い、2ゲーム先取で勝ち上がった。綱のつかみ方、綱を引いた後の踏ん張る強さが見どころだった。

 1~3年生19人の新庄神室産は昨年の優勝ロボをベースに改良し、前部に綱をつかむ爪3本を備えた。パワーウインドーモーターを使い、ブレーキパッドを床に突っ張って引かれるのを防ぎ、相手の追い上げをしのいだ。主将の3年箱山輝さん(17)は「先輩に続けるか不安だったが、優勝でき、うれしい」と喜んだ。

 3ゲーム目にもつれる試合が多く、熱戦のあまり対戦中に故障するロボもあり、生徒は補修して臨んだ。審査の結果、審査員賞に長井工業、県産業科学館賞に山形工業、県自動車販売店リサイクルセンター賞に米沢工業が選ばれた。

 高校生のものづくり意識向上を目的に、山形新聞社が主催、山形日産グループが特別協賛して開き今回が7回目。大会の様子は山形放送が12月23日午後1時~1時55分に放映する予定。

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