新幹線フル規格 長崎、佐賀の推進団体が初の研修会 JR長崎駅周辺の開発など学ぶ

九州新幹線長崎ルートの全線フル規格化を求める3団体が開いた合同研修会=長崎県庁

 九州新幹線長崎ルート(博多-長崎)の全線フル規格化を求める長崎、佐賀両県の3団体は18日、長崎県庁で合同研修会を初めて開き、西九州新幹線(武雄温泉-長崎)の開業に合わせて進むJR長崎駅周辺の再整備や経済波及効果などについて学んだ。
 3団体は「長崎新幹線建設推進実行委員会」(八江利春会長)、「佐賀県フル規格促進議員の会」(平原嘉徳会長)、「フル規格促進佐賀県民会議」(小原健史会長)。議員や経済関係者ら約50人が参加した。
 県や長崎市の担当者らが講演。長崎駅ビルの商業施設「アミュプラザ長崎新館」のオープンや、近くで建設が進む長崎スタジアムシティ、長崎港松が枝埠頭(ふとう)で大型船2隻の接岸が可能になる2バース化などを説明した。
 意見交換では、佐賀県の山口祥義知事が10月27日に長崎ルートに関する与党検討委員会の森山裕委員長と東京都内で面会したという報道が話題に上った。同議員の会で最高顧問を務める今村雅弘衆院議員(比例九州)は「こういう話が今出ているということは、具体的に動き出した証左ではないか」と期待感を示した。
      

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