草津名物の「うばがもち」の作り方を教わる出前授業が11月9日、滋賀県草津市の草津小学校で開かれた。6年生約100人が参加し、東海道と中山道が交わる交通の要衝として栄えた「草津宿」の歴史に触れた。
うばがもちは、織田信長に滅ぼされた佐々木義賢一族の遺児を託された乳母が、養育のために餅を売ったのが始まりとされ、長い歴史を持つという。この日は総合的な学習の時間の一環で、製造や販売を手掛ける南洋軒(同市)の3人を招いた。
児童たちは、手作業であんと餅をそれぞれ12個に小分けし、助言を受けながら餅をあんで包んで形を整えた。白い練りきりを上に乗せて完成させ、早速試食する子どももいた。
参加した児童は「うばがもちを食べた昔の人の感覚を味わえた」「昔の人が作ろうとした知恵がすごい」「頑張って作ったことを話しながら、家族と食べたい」と口々に話した。