躍動感あふれる踊りで観客を魅了 京都・宇治で宇治田楽まつり

躍動感ある多彩な踊りが披露された宇治田楽まつり(宇治市折居台・市文化会館)

 平安時代に宇治で盛んに演じられ、日本の芸能の原点ともされる田楽を現代風によみがえらせた「宇治田楽まつり」がこのほど、京都府宇治市折居台の市文化会館で開かれた。色とりどりの装束をまとった約90人が、躍動感のある多彩な踊りで観客を魅了した。

 会場では笛や太鼓などの楽器に合わせ、子どもたちがウサギに扮して飛び跳ねる「童舞」や、茶摘み歌をアレンジした「宇治茶礼賛」などが次々と繰り広げられ、客席も一体となる大団円「さんやれ(幸あれ)」で締めくくられた。

 まつりは、市民らでつくる実行委が開き、今年で26回目。舞台に立ったのは小学生から70代までの市民らで、6月から稽古に励んでいた。オープニングでは、府立莵道高校生の有志による演舞も披露された。

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