スーパーフォーミュラ・ライツ第17戦もてぎは木村偉織が連勝。チャンピオン争いに王手

 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第6大会は11月19日、栃木県のモビリティリゾートもてぎで8時55分から第17戦の決勝レースが20周で行われ、第16戦に続き木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)がポール・トゥ・ウインで2連勝。ランキング首位の座を奪い返した。

 2023年のスーパーフォーミュラ・ライツもいよいよ11月19日に行われる第17戦、第18戦が今シーズンの最終日。この日に2023年のチャンピオンが決まることになる。11月18日に行われた第16戦では、木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)がポール・トゥ・ウインを飾り、平良響(モビリティ中京 TOM’S 320 TGR-DC)に対して実質同点に持ち込んで迎えた第17戦となった。

 19日のモビリティリゾートもてぎは朝から快晴に恵まれたものの、冷え込みが厳しいなか、8時55分から第17戦の決勝レースが始まった。この日は前日に続きデビッド・ビダーレス(B-MAX RACING 320)が出走せず、11台で争われた。

 スタートでは、ポールポジションから今季6勝目、ランキング首位再浮上を狙った木村が好発進。2番手にはイゴール・オオムラ・フラガ(FANATEC-GRAN TURISMO with B-MAX)、3番手には菅波冬悟(B-Max Engineering 320)が続くが、3コーナーでインを突いてきたのは5番手スタートの小出峻(HFDP WITH TODA RACING)。その後の攻防のなかで菅波は9番手まで後退してしまい、その後ピットインを強いられている。

 一方、スタートでわずかに遅れてしまったのは平良。小出に続く4番手につけ、5番手には野中誠太(PONOS Racing TOM’S 320 TGR-DC)が続いていく。前日の第16戦でも4位だった平良は木村を追いたいところだったが、少しずつその差が広がっていった。

 レースは2番手のオオムラ・フラガと3番手の小出との争いが終始僅差となっていたものの、中盤以降の順位変動はなく、木村がポール・トゥ・ウイン、さらに3周目に記録した1分44秒609でファステストラップも獲得。12ポイントを稼ぎ、合計で106ポイントまで伸ばし第18戦を迎えることになった。2位は最後まで小出の攻勢を防ぎきったオオムラ・フラガとなった。

 平良は4位でフィニッシュしたかに思われたが、スタート直後の3コーナーでの攻防のなかでの走路外走行でまさかのタイムペナルティ5秒が課せられてしまい、正式結果は5位。2ポイント獲得に留まり、合計で97ポイント。木村との差は9ポイントとなった。

 マスタークラスは、今田信宏(JMS RACING with B-MAX)がDRAGON(TEAM DRAGON B-MAX 320)を下し3連勝。2023年のチャンピオンを決めた。

全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権

第17戦もてぎ 決勝結果

Pos Class No Driver Car Engine Laps Grid Qualify

1

50 木村偉織 HFDP WITH B-MAX RACING スピースA41 20 1 1’43.277

2

52 I.オオムラ・フラガ FANATEC-GRAN TURISMO with B-MAX スピースA41 20 2 1’43.457

3

2 小出峻 HFDP WITH TODA RACING スピースA41 20 5 1’43.617

4

35 野中誠太 PONOS Racing TOM’S 320 TGR-DC トムスTAZ31 20 6 1’43.650

5

1 平良響 モビリティ中京 TOM’S 320 TGR-DC トムスTAZ31 20 3 1’43.472

6

37 E.トゥルーリ モビリティ中京 TOM’S 320 トムスTAZ31 20 8 1’44.386

7

10 小川颯太 Rn-sports F320 スピースA41 20 9 1’44.705

8

36 古谷悠河 Deloitte. HTP TOM’S 320 トムスTAZ31 20 7 1’43.833

9 M 4 今田信宏 JMS RACING with B-MAX スピースA41 20 10 1’45.356

10 M 30 DRAGON TEAM DRAGON B-MAX 320 スリーボンド東名TB14F3 20 11 1’46.300

11

53 菅波冬悟 B-Max Engineering 320 スピースA41 19 4 1’43.568

天候:晴れ 路面:ドライ
ファステストラップ:木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING) 1’44.609(3/20)
ペナルティ:Car No.1 タイムペナルティ5秒(SFL統一規則第19条2.違反)

2023スーパーフォーミュラ・ライツ第6大会もてぎ 第17戦スタート
2023スーパーフォーミュラ・ライツ第6大会もてぎ イゴール・オオムラ・フラガ(FANATEC-GRAN TURISMO with B-MAX)
2023スーパーフォーミュラ・ライツ第6大会もてぎ 第17戦表彰台
2023スーパーフォーミュラ・ライツ第6大会もてぎ 今田信宏(JMS RACING with B-MAX)
2023スーパーフォーミュラ・ライツ第6大会もてぎ 平良響(モビリティ中京 TOM’S 320 TGR-DC)

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