後半失速、ワイヴァンズ3連敗 バスケ男子B2、静岡に66―80

〈山形―静岡〉第4クオーター、シュートを放つ山形のルーズベルト・アダムス=山形市総合スポーツセンター

 バスケットボール男子・Bリーグ2部は第8節第2日の18日、各地で6試合を行った。東地区のパスラボ山形ワイヴァンズは山形市総合スポーツセンターで静岡(西地区)と対戦し、66―80で敗れた。3連敗で通算成績は6勝8敗、順位は4位のまま。

 山形はジェームズ・ベル、村上慎也、白戸大聖、ティモシー・ホリフィールド、工藤貴哉が先発。第1クオーター(Q)は3点シュートを連続で決めるなど23―19と先行、第2Qは11―10で前半を34―29で折り返した。後半は第3、4Qともにシュート精度が相手を下回り、内外から得点を重ねられ、引き離された。

 岡島和真、白戸がそれぞれ13得点、ティモシー・ホリフィールドが10得点12リバウンドだった。

 19日は同センターで静岡と再戦する。

 【評】山形は後半に失速して敗れた。連続で3点シュートを決めた第1クオーター(Q)とは打って変わって、第2Q以降、3点シュートがことごとくリングに嫌われ、得点力を欠いた。フリースローも山形の6本に対して静岡は18本。このうち14本を決められたのも痛かった。

攻撃ブレーキ、リズム悪く

 【マッチアップ】山形は前半の勢いを保てなかった。第2クオーター(Q)まで5点先行しながら後半は攻撃を封じられ、石川裕一ヘッドコーチ(HC)は「ひどいゲームになってしまった」「ノーマークの場面などは決めていかないといけない」と辛辣(しんらつ)な言葉を並べた。

 前半は3点シュートを軸に得点を重ねて流れに乗った。一転して後半は内外から51得点を奪われ、チームの攻撃もブレーキがかかった。シュートの成功率が第3Qは41%、第4Qは30%と下降し、石川HCは「シュートが入らない時に弱気になり、相手を勢いづかせてしまった」とリズムの悪さを悔やんだ。

 敗戦にあっての収穫は開幕節で負傷したルーズベルト・アダムスの復帰だ。第4Qは約5分間、プレーし7得点2リバウンドと存在感を示した。「もっと積極的にプレーできた」としながらも「戻ってこられて良かった」と安堵(あんど)した様子だった。

 翌日の再戦へ、指揮官は守備面の改善を課題に挙げ、「きょうのように簡単に点を失ってはいけない。リバウンドも意識させるよう修正したい」と強調した。

一人一人が孤立

 石川裕一ヘッドコーチの話 特に後半は自分たちのリズムをつくれなかった。一人一人が孤立してしまい、チームとして連動できなかった。リングにアタックする姿勢もなかった。シュートを打てるタイミングで打たないなど、ちぐはぐだった。19日は強気なプレーで何が何でも勝ちを取りにいく。

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