北朝鮮、月内に軍事衛星発射か メディアは記念日に言及なし

2月、平壌の金日成広場で行われた軍事パレードに登場したICBM「火星17」(朝鮮通信=共同)

 【ソウル共同】北朝鮮は18日、新たに制定した記念日「ミサイル工業節」を迎えたが、同国主要メディアは一夜明けた19日も記念日に言及しなかった。日米韓が動向を注視していた。一方、韓国の申源シク国防相は19日のテレビ番組で、北朝鮮が準備を進める3回目の軍事偵察衛星の発射は月内にも可能だとの見方を示した。

 北朝鮮は5月と8月に軍事衛星の打ち上げを試みたが、2回とも失敗した。申氏は「ロシアの支援を受けてエンジンの問題をほぼ解消したと判断している」と発言。北西部、東倉里の発射場での液体燃料注入に要する時間などを考慮すると、発射までに1週間前後が必要で、遅くとも月末までに可能だと話した。

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