ソトは移籍濃厚? 「ヤンキースに獲得のチャンスあり」と米記者

今オフのトレード市場で最も注目されるのがフアン・ソト(パドレス)の動向だ。ソトが放出されることを予想する球界関係者は非常に多く、米スポーツ専門チャンネル「ESPN」の看板記者であるジェフ・パッサン氏もその1人である。パッサン記者は「複数の補強ポイントがあること」や「ペイロールに余裕がないこと」などを理由に、パドレスがソトの放出に動くことを予想しており、有力な移籍先としてヤンキースを挙げている。

パッサン記者は、パドレスがソトの放出に動くと予想する最大の理由として「ペイロールの問題」を挙げている。「彼らは年俸調停権を持つ選手の予想年俸を含めると、現時点で1億9100万ドルほどのペイロールを抱えている。しかし、今季の投手陣から700イニングほどがFAで失われてしまった。700イニングの穴を埋めるためには大金が必要だ」とパッサン記者。「マニー・マチャド、ザンダー・ボガーツ、ジョー・マスグローブ、ダルビッシュ有、フェルナンド・タティスJr.には全球団に対するトレード拒否権がある。ジェイク・クロネンワースを放出するのも難しいだろう。ソトの放出以外に大幅なペイロール削減の手段はないんだ」と指摘する。

パドレスは年俸総額を2億ドル前後まで削減する方針であることが報じられており、もしそれが事実だとすれば、約700イニングの穴を900万ドルほどで埋める必要がある。それは不可能だ。パッサン記者は「もしペイロールを2億ドルに抑えたいのであれば、ソトをチームの一員にしておくことはできない。逆にヤンキースのファンは喜ぶべきだ。彼を獲得できるチャンスがあるのだから」と語った。

パッサン記者はソトの獲得に動く可能性があるチームとしてヤンキース、カブス、マリナーズを挙げており、「MLBネットワーク」のジョン・ポール・モロシ記者も同じ3チームを有力候補としてリストアップ。ヤンキースは左打ちの外野手が補強ポイントとなっており、コディ・ベリンジャーを補強ターゲットに挙げているが、ベリンジャーとの契約交渉と並行してソト獲得を狙う可能性がある。

カブスにとって、ソトはベリンジャーが他球団へ流出した場合の後釜となる。また、マリナーズも外野の一角(テオスカー・ヘルナンデス)がFAとなっており、パドレスのニーズに合致する若手投手をトレード要員としてソトの獲得に動く可能性があるとみられている。

パッサン記者は「パドレスはソトを放出する場合の選択肢について、球団内部で話し合いを行っている」とリポート。ソトほどの大物選手のトレードはFA市場に与える影響も大きいだけに、今後の動向が注目される。

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