客の顔覚えていたコンビニ店員、高齢者の詐欺被害防ぐ 電子マネー購入やめるよう説得

感謝状を受け取るサントスさん(中央)と永井店長=京都府南丹市園部町・南丹署

 京都府警南丹署は特殊詐欺の被害を未然に防いだとして、京都府南丹市内のコンビニ2店の店員4人に感謝状を贈った。

 日吉町のローソン明治国際医療大学前店の永井聖子店長(46)、店員のサントス・ナオミさん(23)と、園部町のローソン園部駅前店の店員久保井梨沙さん、今出仁之介さん。

 同署によると、日吉の店は9月28日、園部は10月5日に発生。高齢者に電子マネーカードを購入させ、送金させる手口だったが、店員たちが協力して説得し、購入を思いとどまらせた。どちらの店でも高齢者が複数回来店したことを店員が覚えており、普段からの接客が生かされた。

 贈呈式は10月26日と11月1日にそれぞれ同署であった。サントスさんは「お客さんの大事なお金を守れてよかった。これからも少しでも被害を防げれば」と話し、久保井さんは「今後も電子マネーを購入しようとする高齢者が来たら、声をかけたい」と決意を述べた。

感謝状が贈られた久保井さん(中央)と今出さん=京都府南丹市園部町・南丹署

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