ノラとの再契約に成功したフィリーズ 引き続き山本由伸獲得を狙う

フィリーズのデーブ・ドンブロウスキー編成本部長は以前、「アーロン・ノラと再契約できれば、先発ローテーションは完成する」と話していたことがある。日本時間11月20日にノラと7年契約を結んだことが発表されたため、フィリーズは先発投手の補強を終えたかに思われた。しかし、地元紙「フィラデルフィア・インクワイアラー」のアレックス・コフィー記者が関係者から得た情報によると、フィリーズはさらなる補強を検討しているという。山本由伸の争奪戦からも撤退したわけではないようだ。

ノラとの再契約に成功したことにより、フィリーズはザック・ウィーラー、ノラ、レンジャー・スアレス、タイワン・ウォーカー、クリストファー・サンチェスという今季の先発1~5番手を来季もキープできることに。しかし、コフィー記者は「フィリーズは投手陣の層を厚くすることを検討している。それはつまり、山本と契約し、複数イニングを投げられるリリーフ投手や先発6~7番手を務められる投手を獲得する可能性があることを意味する」とリポート。山本を獲得できれば、今季19試合(うち18先発)に登板して防御率3.44を記録したサンチェスを先発6番手として使えるため、先発の層は一気に厚みを増す。

ただし、MLB公式サイトでフィリーズを担当するトッド・ゾレッキー記者は「フィリーズが山本を獲得するためには、どこかでペイロールを削減する必要があるだろう」と指摘。山本獲得が実現する可能性は低いと見ているようだ。コフィー記者も「フィリーズは積極的に山本獲得を狙う見込みだが、適切な価格で獲得できないと判断すれば、深追いすることはないだろう」という関係者のコメントを紹介している。また、「山本以外にエース級の先発投手を狙うことはない」との見解も示した。

強力打線を擁し、先発ローテーションもひとまず完成したフィリーズは今後、山本獲得と並行してブルペンのアップグレードを目指すことになるだろう。予算の問題もあり、ゾレッキー記者は「ジョシュ・ヘイダーの獲得に動く可能性は低い」とリポート。また、打線強化の一環としてフィラデルフィア近郊出身のマイク・トラウト(エンゼルス)をトレードで獲得する可能性については「夢物語に過ぎない。契約状況や近年の故障の多さを考えると、彼を獲得するのはリスクが高すぎる」と指摘している。

The post ノラとの再契約に成功したフィリーズ 引き続き山本由伸獲得を狙う first appeared on MLB.JP.

© MLB Advanced Media, LP.