カボス風味の燻製ナッツを商品化 佐伯市の「燻製屋 燻々」、日本航空と協力【大分県】

「とびたてスナッツ」を商品化した「燻製屋 燻々」の柴田徹也代表(右)とJALふるさとアンバサダーの藤良子さん=佐伯市役所
「燻製屋 燻々」が日本航空と商品化した「とびたてスナッツ」。ナッツとチーズの燻製にカボスの果汁パウダーをまぶしている

 【佐伯】佐伯市の就労継続支援B型事業所太陽農園が運営する「燻製(くんせい)屋 燻々(くんくん)kunkun」(同市中の島・柴田徹也代表)は、日本航空と協力してカボス風味の燻製ナッツ「とびたてスナッツ」を商品化した。店頭やオンラインショップなどで販売し、佐伯で生まれた自慢の一品を全国に売り出している。

 日本航空が持続可能な開発目標(SDGs)に取り組む同事業所に賛同し、地域活性化を目指す「JALふるさとプロジェクト」の一環としてコラボを呼びかけた。

 開発に当たっては客室乗務員から商品内容やパッケージデザインなどのアドバイスを受け、試行錯誤しながら約1年半かけて完成にこぎ着けた。

 新商品はジャイアントコーンとフリーズドライしたチーズの燻製にカボスの果汁パウダーをまぶしており、さっぱりとした中にクリーミーな味わいがある。いぶす際には同市本匠にある桜の名所「岩屋の千本桜」の間伐材を原料としたチップを活用した。

 今月上旬に関係者14人が市役所を訪れ、田中利明市長に報告。柴田代表は「多くの人の助けで生まれた商品。長く愛されるよう大切にしたい」、JALふるさとアンバサダーの藤良子さん(33)は「佐伯から全国に飛び出し、手に取った人に笑顔になってもらいたい」と話した。

 43グラム入りで税別400円。燻々店舗の他、全国100以上の取引先の小売店などで販売。JALふるさと納税の返礼品としても取り扱う。 

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