中上貴晶、終盤にフィーリングが改善「久しぶりに気持ちよく走ることができた」/第19戦カタールGP決勝

 11月19日、2023年MotoGP第19戦カタールGP MotoGPクラスの決勝がロサイル・インターナショナル・サーキットで行われ、中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)は19位で終えている。

 再舗装された新しい路面のためタイヤ選択に悩みを抱えるライダーが多いなか、中上は土曜日のスプリントではタイヤ選択にミスにより、厳しい戦いを強いられた。そのような状況下でも完走を果たしてデータを取得し、決勝に向けてセットアップを進めていた。

 決勝では、フロントタイヤはハードかソフトの選択に分かれたが、全ライダーがリヤタイヤはハードを選んでいた。中上はフロント、リヤともにハードタイヤで挑み、20番グリッドから好スタートを切って18番手に浮上する。

 翌周にはポジションを下げてしまったが、7周目にアレイシ・エスパルガロ(アプリリア・レーシング)のリタイアがあったことで19番手となる。前を走るポル・エスパルガロ(GASGASファクトリー・レーシング・テック3)を追うが、なかなか交わせずに順位を上げることができずにいた。最後尾での単独走行となったが、しっかりと22周を走り切って19位でチェッカーを受けた。

 決勝でも厳しいレースとなってしまったが、終盤の中上はペースも良く、ファイナルラップではレースラップタイムの自己ベストを更新している。燃料が軽くなってからフロントのフィーリングが良くなり、課題改善のための前進もあったようだ。2023年シーズンは残すところ第20戦バレンシアGPの1戦のみとなったが、最終戦ではポイント獲得に繋げる走りを見せてくれるだろうか。

■LCRホンダ・イデミツ中上貴晶(決勝:19位)
「今日は残り5、6周になって、急にマシンのフィーリングがよくなり、終盤はひさしぶりに、気持ちよく走ることができました。タイムも今大会の自己ベストとなる1分53秒台に入れることができました。この現象をしっかり分析し、バレンシアでもいい走りができるよう頑張りたいです」

中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)/2023MotoGP第19戦カタールGP 決勝
中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)/2023MotoGP第19戦カタールGP 決勝
中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)/2023MotoGP第19戦カタールGP 決勝
中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)/2023MotoGP第19戦カタールGP 決勝

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