今後5年間の主な殿堂入り候補 2025年度の投票からイチローが登場

2023年度のアメリカ野球殿堂入り投票では、名三塁手スコット・ローレンが唯一殿堂入りラインの得票率75%を突破し、時代委員会の投票で選ばれたフレッド・マグリフ(通算493本塁打)とともに殿堂入りを果たした。2024年度の殿堂入り投票の候補者は、日本時間11月21日に発表される予定だが、MLB公式サイトでは2024年度も含め、今後5年間の主な殿堂入り候補を紹介している。なお、2019年限りで引退したイチローは、2025年度の殿堂入り投票から登場する。

MLB公式サイトは、2025年度の殿堂入り投票において、有資格1年目で殿堂入りする可能性のある候補者としてイチローとCC・サバシアの名前を挙げた。同サイトは「この2人が2025年7月に殿堂入りスピーチをするところは容易に想像できる。イチローは殿堂入りするかどうかではなく、いつ殿堂入りするかという問題だけである。2018年に15試合、2019年に2試合だけプレーしたため、殿堂入り投票用紙に載るのが遅れたが、通算3000安打以上の実績に加え、球界に与えたインパクトの大きさを考えると、圧倒的な支持を獲得するだろう。一方、サバシアは現役最終年に通算250勝と3000奪三振を達成。サイ・ヤング賞を受賞したこともある実績をさらに強化した」と記し、両者の有資格1年目での殿堂入りを確実視している。

また、2028年度の殿堂入り投票では、昨季限りで引退したアルバート・プホルスとヤディアー・モリーナが初登場する。MLB公式サイトは「プホルスは現役最終年の2022年、カージナルスでモリーナと再会したが、この親友コンビは一緒に殿堂入りを果たす可能性がある。プホルスは有資格1年目での殿堂入りが確実で、2022年後半戦の奇跡的な活躍によって通算700本塁打を達成した。モリーナは平均以下の打者だったため、賛否両論のある候補者だが、史上最高とも言われる守備力を誇り、ポストシーズンでの実績も十分であるため、有資格1年目で殿堂入りするチャンスがあるだろう」と両者が同時に殿堂入りする可能性に言及している。

殿堂入りの候補者になるためには、メジャーでプレーした最後のシーズンから5年が経過していることが必要。たとえば、今季限りで引退したミゲル・カブレラは2028年シーズン終了後に行われる2029年度の殿堂入り投票から候補者となる。イチローがアジア人選手として初めて殿堂入りするのは間違いないとみられており、有資格1年目での殿堂入りもほぼ確実。どれくらいの得票率になるかが注目される。

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