全校児童の2割が外国ルーツの小学校 「多文化共生」をテーマにした学習発表会 香川・丸亀市

香川県丸亀市に、外国にルーツを持つ子どもたちが全校児童の2割を占める小学校があります。その小学校で、「多文化共生」をテーマにした学習発表会が開かれました。

(1年生の発表の様子)
「きょうも楽しかったなぁ」
「またあしたね」
「さようなら」
「あ、これも外国の言葉で言えるかな?」
「英語でgoodbye(グッバイ)!」
「中国語で再見(ザイチィエン)!」
「スペイン語でadios(アディオス)!」

丸亀市の城乾小学校で開かれた「ワールドフェスタ」です。

城乾小学校は、造船業で働く外国人の増加などで、全校児童146人のうち約2割を占める31人が、ペルーや中国、フィリピンといった外国にルーツを持つ子どもたちです。

(記者リポート)
「同じクラスにいる友人の国の言葉や文化について、お互いに学んだ内容を発表します」

世界の「衣食住」や「童話」などをテーマに、多文化共生を目指す総合的な学習の中で学んできた成果を学年ごとに発表しました。また、外国ルーツの児童は、各国のわらべ歌やリズム遊びを紹介しました。

(5年生/タン エリカ さん)
「上手に言えて、とてもうれしかった。日本語を勉強しているから、そういうことを勉強して、日本人の人たちと会話とか、いろいろな話をしていけたらいい」

この発表会は、外国ルーツの子どもが増え始めた2011年から毎年行われています。文化や生活習慣に違いがあっても、尊重し合う関係を築いてもらいたいという思いから始まりました。

(6年生/綱井あい さん)
「1年生の時とかは、外国にルーツのある子とかは言葉が通じるのかなってちょっとドキドキしたけど、今は『ヤッホー』みたいな。『日本語も話せるの? すごいね』とか。話せない子とかも、にほんご教室に通っていて、すごいなと思う」

(城乾小学/石田啓昭 校長)
「本校で大切にしている『多文化共生』。相手を大切にするということを、すごく頑張って取り組んでいるんですけど、相手を大切にするということが表れるような発表ができた」

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