人体への有害性が指摘されている「PFAS」 三重・四日市市でも検出 国の暫定目標値の8倍を上回る

全国各地の地下水などから、人体への有害性が指摘されている有機フッ素化合物・PFAS(ピーファス)が検出されている問題で、三重県四日市市でも検出されたことが新たにわかりました。

四日市市で調査を行った市民団体「四日市公災害市民ネット」によりますと、団体では、ことし9月か11月にかけて市内26か所の川の水や水道水を採取し、水質検査を行いました。

この結果、半導体工場の近くを流れる川の水やコンビナートからの排水など4か所から、国が定める暫定目標値の1リットルあたり50ナノグラムを上回るPFASが検出され、多いところでは暫定目標値の8倍を上回る量のPFASが含まれていたことが明らかになりました。

(四日市公災害市民ネット 松岡武夫さん)
「四日市は非常に深刻な公害を経験した町。予防の原則に立って行動を起こすことが必要。市にもそういう行動を起こしてほしい」

市民団体は今後、市に対して、市内に22か所ある全ての井戸の水を検査するよう求めていく考えです。

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