【袴田さん再審】3回目公判終え弁護団が会見「検察の主張は根拠が薄い」と指摘(静岡県)

20日、静岡地裁で開かれた袴田巌さんの再審=やり直し裁判の3回目公判が終わりました。弁護団は会見を開き「検察の主張は根拠が薄い」と指摘しました。

(袴田 ひで子さん)

「えん罪はなくならないなと思いました。(検察の主張を)聞いていて、うそを言っているようだった」

会見で検察側の主張に対して激しく反論した袴田さんの姉・ひで子さん。

袴田さん再審の3回目公判では、最大の争点である犯行時の着衣とされる”5点の衣類”について、検察の冒頭陳述などが行われ、発見の経緯や犯行時の着衣とされる理由を主張。捜査機関のねつ造の可能性については「非現実的で実行が不可能」と主張しました。

公判後の会見で弁護団は「検察の主張は根拠が薄い」と指摘しました。

(弁護団 小川 秀世 弁護士)

「5点の衣類が犯行着衣かというところの立証が一番簡単だった。根拠は薄いし、犯行着衣と確信できる内容はなかった。立証が不足しているし自覚していると思う」

次回、4回目の再審公判は12月11日で、引き続き検察が”5点の衣類”について証拠をもとに主張をする予定です。

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