名古屋市は、2027年度までに累計10万人のゲートキーパーを養成する目標を掲げています。現在、入門、実践、応用と3つのレベルに分かれて研修が行われていて、介護や教育の現場に従事する人などが参加しています。
13日は応用研修の日。ゲートキーパーとしての話の聴き方などを学んだ受講者が、グループワークで相談者役、聴き手役などに分かれ、実践的な対応方法を練習しました。
相談者役の女性は、50代で義理の父親の介護をしていて、さらに仲の良くない実の父親の介護も任されるかもしれないという不安を抱いている、という設定で練習に取り組みました。
相談者役:
「自分の父に対してはすごい黒い(ネガティブな)感情があってあまり周りの人に話すことができないので、本当に実の父の介護が来てしまったら自分はどうなってしまうのか」
聞き手役:
「その気持ちは正直な気持ちで、悪い気持ちではないと思います。今はいろいろな介護制度があります。福祉とか区役所でも相談になってもらえるので、一度元気なうちに相談に行ってみてはいかがですか」
研修で講師は、相手に合わせることや、自分の限界を踏まえることなどが大事だと指摘しました。
職場で同僚からの相談に乗る参加者:
「今のところそれほど深刻な相談を受けたことはないが、手前のところで気づいてあげられたら。労働のストレスだったり環境のストレスだったり上手に聞きだしてあげられたら、そこまで大きなことにならないのではないかと思った」