西日本豪雨でため池決壊 当時3歳の女の子を悼む石碑が完成 「いつまでも心にとめて」 広島・福山市

2018年の西日本豪雨で、広島県福山市にあるため池が決壊したことで亡くなった女の子を悼む石碑が完成しました。

西日本豪雨では、福山市駅家町にあるため池が決壊して土砂が住宅に流れ込み、当時3歳の甲斐朱莉ちゃんが巻き込まれ亡くなりました。

20日、朱莉ちゃんが過ごしていた家のあった敷地で、祖父の甲斐恭隆さんが作った石碑が除幕されました。披露されたのは石碑と石板です。

石碑には「朱莉 命の碑」と刻まれ、石板は朱莉ちゃんが命を落とすことになった被害の状況を記しています。

豪雨のあった7月7日山頂付近のグラウンドや駐車場が崩れ、ため池に流出し決壊。土砂に巻き込まれ、自宅から流された朱莉ちゃんは、翌日、近くの池の中で見つかり、死亡が確認されました。

甲斐恭隆さん
「ここは静かな穏やかな集落であったわけですけれども、こういう集落にも不幸が災害という形でやってくることもあるということについて、そして、幼子の命が奪われるということもあるんだということをこれをいつまでも皆さんには心に止めておいていただきたい」

2024年には朱莉ちゃんの7回忌を迎えます。

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