敦賀駅特急用ホームを公開 新幹線から8分で乗り換え

 JR西日本は20日、来年3月16日の北陸新幹線延伸開業で終着駅となる敦賀駅で、新幹線から乗り換える在来線特急用のホームを報道陣に公開した。8分程度で両ホーム間を移動できるという。

 駅舎3階に新幹線のホーム、1階に大阪や名古屋へ向かう在来線特急のホームを設置。新幹線から乗り換える際は2階の乗り換え改札機を通る必要があり、移動のためにエレベーターやエスカレーターを複数設けた。

 駅舎内のエスカレーターは26基、乗り換え改札機は19通路に設置され、整備新幹線駅ではいずれも最多となる。

 線路の切り替え工事が完了し、20日からは営業用車両を用いた試運転が始まり、ホームに特急車両がお目見えした。23日まで信号の動作や乗り心地を確認する。

 在来線普通列車は新幹線駅舎から約110メートル離れた駅舎に入る。連絡通路には約20メートルの「動く歩道」が設置される。

 北陸新幹線の敦賀延伸後、金沢―大阪間は敦賀駅での乗り換えが必要なものの、現行より22分早い2時間9分で結ばれる。富山―大阪は29分短い2時間35分。

 敦賀市は新幹線開業後の敦賀駅での乗り換え客数を1日2万7千人、年間980万人と試算している。JR西日本の担当者は「これまで以上に多くの人が行き交うことが予想されるので、万全を期して開業を迎えたい」と話した。

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