プロ選手の引退後知って  富山一高OB・奥野さんが紹介 対談重ね、内容公開へ

現役を引退したプロ選手のセカンドキャリアを紹介する奥野さん=射水市海竜町

  ●第二の人生、踏み出す勇気に

 滑川市出身で富山一高サッカー部OBの奥野侑悟さん(29)が20日までに、プロとして活躍した元選手のセカンドキャリアを紹介する取り組みを始めた。現在は対面やオンラインでの対談を重ねており、今後は内容をホームページなどで公開していく。奥野さんが代表を務める会社では体育会の学生や元プロ選手の就職支援を行っており、企画を通して、新たな一歩を踏み出す人にエールを送る。

 スポーツイベントの企画・運営、海外留学サポートを行う「SUCCESO(スチェッソ、名古屋市)」が企画した。奥野さんは富山一高卒後、愛知東邦大に進学後もサッカーを続け、2021年に「挑戦や夢をサポートしたい」と同社を創業。子どもたちにサッカーの魅力を伝えたいと元Jリーガーが講師を務めるサッカー教室を富山や石川、愛知県で開催してきた。

 今回の活動はセカンドキャリアや転職に不安を抱える現役選手や会社員らの参考になればと企画した。J1・京都サンガFCでプレーし、現在はスポーツビジネス事業を手掛ける会社の代表を務める原一樹さんやJ2・ツエーゲン金沢の元主将で現クラブキャプテンの廣井友信さん、J3・カターレ富山などで活躍し、林入寺(静岡県島田市)の僧侶五藤(旧姓梅村)晴貴さんらと対談してきた。

  ●サッカー、ボクシング…「ビジネスでも世界に」

 ボクシングや女子サッカー、現役選手らにもインタビューしており「ビジネスでも世界で戦いたい」「今まで多くの人に支えられてきたので、今後は多くの人の人生を支えたい」など貴重な話を聞き出している。

 現在は対談内容を文字に起こしており、順次ホームページで公開する。奥野さんは「多くの人にキャリアを変えるのは怖いことではないと伝えていきたい」と述べた。

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